口蹄疫から学ぶもの

 口蹄疫(こうていえき)問題では宮崎県が、ワクチンを接種した家畜の殺処分と埋却が終了したことを発表しました。今回、感染家畜(疑い含む)である計27万6049頭が処分されました。我が子のように手塩にかけて育てた家畜を殺処分しなければならない酪農家の方々の無念さは、想像に余りあるものです。
 昨年の今ごろは、新型インフルエンザの流行で日本中が右往左往しておりました。マスクや消毒液が品切れになり、新型インフルエンザの感染者が多数出た学校では、制服を着て登校できないという異常事態も起こりました。
 幸いにも、新型インフルエンザは季節性インフルエンザとほぼ同様の扱いとなって、一旦は終息を迎えましたが、いつまた”新型“が私たちにふりかかるかは、まったく予想がつきません。
 21世紀は感染症の世紀といわれています。後天性免疫不全症候群(AIDS)の広がりや、病原性大腸菌O・157の流行、エボラ出血熱で村が消滅するなどということが起こり、重症急性呼吸器症候群(SARS)の流行、そして、新型インフルエンザの出現など、次々に新しい感染症が私たちの生活を脅かすようになってきました。家畜のBSE(ウシ海綿状脳症)や高病原性鳥インフルエンザの人間への感染も心配されています。
 私たちは今回の口蹄疫の厄災から、感染症の恐ろしさ、初動体制の重要性など多くのことを学んでいかなければなりません。(2010年7月1日)