2010年8月25日
■真の公平とは
猛暑が続いているとはいえ、夏の高校野球も幕を閉じ、今年の夏も終りに近づいてきました。甲子園は猛暑を吹き飛ばす熱戦続きでしたが、サッカー・ワールドカップ南アフリカ大会も日本中を熱くしてくれました。
さて、南アフリカ大会2得点を挙げるなど大活躍し、日本代表のベスト16進出の原動力となった本田圭佑選手は、梅研究会の拠点である大阪府摂津市の出身です。
摂津市は全国787の市(東京23区を1つの市とする)のなかで、面積が762番目という小さな市で、ふだんは全国ニュースで話題になることもあまりありませんが、このたびは本田選手のおかげで、摂津市の名もずいぶん全国区になりました。
本田選手のインタビューで人々の心をとらえたのが「しっかり準備した結果、いいチャンスで決めることができてよかった」ということばではないでしょうか。
本田選手は常に「準備」ということばを口にし、準備することを何より大切に考えて、幼いころからワールドカップのために、準備を積み重ねてきたそうです。しっかり準備した人が大舞台に立ち、チャンスをものにできたというのは、とてもすばらしいことだと思います。
目標や役割は人によってさまざまです。しかし、日々こつこつと努力し、人一倍準備をしてきた人が報われる社会こそが、真に公平な社会だと私は考えています。
2010年8月4日
■対談を親子2代
『梅家族』8月号の対談ゲストは、料理研究家の土井善晴さんです。本文にもありますが、私は土井善晴さんのお父さまの故・土井勝先生と2度対談をさせていただきました。
親子2代にわたって対談がかなったといえば、昨年3月号にご登場くださった華道家元池坊次期家元の池坊由紀さんがいらっしゃいます。お父さまの池坊専永宗匠とお目にかかってから、ちょうど25年目の対談でしたので、感慨深いものがございました。これも、対談を長く続けることができているおかげでございます。
私から見れば、まだまだ若いお二人ですが、お話が進むにつれて、お父さまによく似ていらっしゃることをひしひしと感じました。
お姿や立ち振る舞いはもちろんですが、物の見方、考え方、とらえ方をお父さまからしっかり受け継いでおられるから、よりお父さまの面影を見たのかもしれません。
伝統や文化は跡を継ぐものがいなければ、一瞬にして途絶えてしまいます。また受け継いだものが、それにあぐらをかけば、やはり瞬時に滅びてしまうものでもあります。跡を継ぐというのは、本当に困難な道だと思います。
伝統と革新に挑んでおられる次世代のお二人に、心からの声援を送りたいと思います。
2010年7月13日
■本物の梅干とは
昨今の若い人は、酸味も辛味も、苦味も苦手という人が増えていると聞きます。味覚は子どものころの食生活によって決まりますから、画一化された加工食品を食べて育った人は、当然、味覚の幅が狭くなります。酸味が苦手な若者が多いことの原因には、日本人の食生活からすっぱい本物の梅干が消えつつあることも大きく影響していると私は考えています。
現在、流通している梅干の大半は「調味梅干」であって、本物の梅干ではありません。調味梅干というのは、梅干を水に浸したあと、調味液に漬け込んでつくられています。そのさいに、梅のすっぱさのもとである有機酸が失われ、変わって調味液の人工的な味をしみ込ませたのが調味梅干です。
梅干がすぐれた食べ物である最大の理由は、クエン酸をはじめとする有機酸が豊富だからです。有機酸は殺菌効果にすぐれ、食中毒や食べ物の腐敗を防止します。クエン酸はエネルギー代謝を活発にして疲労を回復させます。昔の人は、昼ご飯の弁当には必ず梅干を入れて、弁当の腐敗を防ぎ、午前中の労働による疲労を回復させました。有機酸の酸味は唾液の分泌を盛んにして消化を促進しますから、午後からの労働の活力を生み出すためにも、梅干入りの弁当は、まことに理にかなったものでした。
梅干はすっぱいから梅干なのであって、すっぱくなければ梅干とはいえません。どうぞ梅肉エキスや梅干で、本物のすっぱさとはどういうものか、次の世代に伝えていただきたいと思います。
2010年7月1日
■口蹄疫から学ぶもの
口蹄疫(こうていえき)問題では宮崎県が、ワクチンを接種した家畜の殺処分と埋却が終了したことを発表しました。今回、感染家畜(疑い含む)である計27万6049頭が処分されました。我が子のように手塩にかけて育てた家畜を殺処分しなければならない酪農家の方々の無念さは、想像に余りあるものです。
昨年の今ごろは、新型インフルエンザの流行で日本中が右往左往しておりました。マスクや消毒液が品切れになり、新型インフルエンザの感染者が多数出た学校では、制服を着て登校できないという異常事態も起こりました。
幸いにも、新型インフルエンザは季節性インフルエンザとほぼ同様の扱いとなって、一旦は終息を迎えましたが、いつまた”新型“が私たちにふりかかるかは、まったく予想がつきません。
21世紀は感染症の世紀といわれています。後天性免疫不全症候群(AIDS)の広がりや、病原性大腸菌O・157の流行、エボラ出血熱で村が消滅するなどということが起こり、重症急性呼吸器症候群(SARS)の流行、そして、新型インフルエンザの出現など、次々に新しい感染症が私たちの生活を脅かすようになってきました。家畜のBSE(ウシ海綿状脳症)や高病原性鳥インフルエンザの人間への感染も心配されています。
私たちは今回の口蹄疫の厄災から、感染症の恐ろしさ、初動体制の重要性など多くのことを学んでいかなければなりません。
2010年6月11日
サンテレビ「ひるカフェ」に生出演いたしました。
この日の特集のテーマは「シーズン到来!体を守る梅の秘密」。
梅肉エキスの効用についての解説や「梅肉エキス」「梅肉エキスジュース」「梅肉エキスしょう油」のつくり方の実演などが放映されました。
司会のおかけんたさんや春野恵子さんのブログに、梅肉エキスを試食したときの感想がアップされています。
(写真はリハーサル風景です)
2010年4月19日
■汗をかくこれからの季節は血流に注意が必要です!
人間の体は60兆個の細胞からできています。その細胞のひとつひとつに新鮮な酸素や栄養素を送り込み、二酸化炭素と老廃物を持ち去っているのが血液です。そのため、血液の流れが悪くなると、生命を維持するための体内活動にはさまざまな問題が起こります。
血液の流れを悪くする大きな原因は、悪玉コレステロールや中性脂肪です。これらの脂質が血液中に増えすぎると、血液がドロドロになって、血管の壁に付着したり、血管内の傷にひっかかったりして、血管が狭く、硬く、もろくなってしまいます。これを動脈硬化といいます。
動脈硬化が進行すると、狭くなった血管に血液を送り込むために高血圧になったり、心臓に大きな負担がかかり、心肥大、心不全などの心疾患につながります。また、血管が詰まって、心筋梗塞、狭心症、脳梗塞などを起こす可能性も飛躍的に高くなります。もろくなった血管が破れて、くも膜下出血など脳出血の危険も高まります。
「人は血管とともに老いる」というように、人はみな、年齢を重ねるとある程度は動脈硬化を起こします。動脈硬化は一種の老化現象ともいえるでしょう。しかし、食生活、ストレス、喫煙などの生活習慣とのかかわりが大きく、同じ年齢であっても血管の状態には大きな個人差があります。
動脈硬化を予防するためには、ストレスを溜めないこと、そして禁煙を実行してください。肉類や乳製品に含まれる飽和脂肪酸は、悪玉コレステロールや中性脂肪を増やし、血液をドロドロにします。魚や植物性の油に含まれる不飽和脂肪酸は、血液の流れをよくします。毎日の食事は、肉類や乳製品を減らして、魚や野菜・海藻をたくさん食べるようにしてください。とくにこれからの季節は汗をかきやすく、血液が濃くなりがちです。血流には十分の注意が必要です。
そこでおすすめが、梅肉エキスです。梅肉エキスに豊富に含まれるクエン酸と梅肉エキス特有の成分“ムメフラール”にはサラサラ効果が期待できます。朝夕食後に3g(大豆粒3個分)1日6gお飲みください。すっぱさが苦手な方は梅丹を飲んでください。朝夕食後に梅丹20粒ずつ(1日40粒)をお飲みいただくと、梅肉エキス6gをとることができます。若々しい血管をめざしましょう。
2010年2月22日
■環境の変化の多い春に梅肉エキスがおすすめです
次の問に「はい」か「いいえ」でお答えください。
① いつもより早く目がさめる
② 朝起きたとき、憂鬱な気分がする
③ 朝、以前のようにテレビを見る気にならない
④ 服装やみだしなみに以前のように関心がわかない
⑤ 仕事にとりかかる気になかなかなれない
⑥ 仕事にとりかかっても根気が続かない
⑦ 決断がなかなかつかない
⑧ 以前のように気軽に人に会うことができない
⑨ 何となく不安でイライラすることがよくある
⑩ これから先やっていく自信がない
⑪ いっそ、この世から消えたいと思うことが最近よくある
⑫ テレビがいつものようにおもしろく感じられない
⑬ 寂しくてだれかにそばにいてほしいと思うことが最近よくある
⑭ 涙ぐむことが多い
⑮ 夕方になると気持ちが楽になる
⑯ 頭が重かったり痛んだりする
⑰ 性欲が最近おちている
⑱ 食欲が最近おちている
あなたは、いくつ「はい」でしたか?5つ以上「はい」があったら、「うつ傾向」かもしれません。
うつ傾向の人は、まず睡眠・栄養・休息を十分にとり、ストレスや疲労を溜めないことが大切です。仕事や家事に追われてご自身の体の回復をあと回しにしていないか、まずは生活習慣やものの考え方を見直してみましょう。
さらに「うつ傾向」の方におすすめしたいのが梅肉エキスです。梅肉エキスに含まれるクロロゲン酸はストレスを受けると増大する副腎皮質刺激ホルモン・ACТHの分泌を抑えることを、動物を使った実験で確かめています。
梅肉エキスに含まれるベンジル-β-D-グルコピラノシドはストレス抑制物質のカテコールアミンの量を増やすこともわかっています。さらに、梅肉エキスに豊富に含まれるクエン酸はクエン酸サイクル(エネルギー代謝)を活発にしますから、疲労が溜まりにくくなります。
「うつ傾向」にあると感じたら、梅肉エキスを朝夕食後に3g(大豆粒3ケ分)1日6gお飲みください。すっぱさが苦手な方は梅丹を飲んでください。朝夕食後に梅丹20粒ずつ(1日40粒)をお飲みいただくと、梅肉エキス6gをとることができます。毎日続けていただくと、体が変わっていくのが実感できると思います。
春は環境の変化が多く、精神が疲れやすい季節です。健康のために、梅肉エキスがおすすめです。
2009年10月29日
■新型インフルエンザ
新型インフルエンザが猛威をふるっています。
インフルエンザウイルスにはヒトに感染するものと、動物だけに感染するものがあります。しかし、動物だけに感染するインフルエンザも、動物間で流行しているうちに、遺伝子の突然変異が繰り返され、ヒトに感染する力を獲得することがあります。これまで、豚や鳥などの動物だけに感染していたインフルエンザが、ヒトからヒトへ容易に感染しやすくなったものが「新型インフルエンザ」です。
現在、世界中で流行しているA(H1N1)型は、豚のインフルエンザが突然変異し、ヒトからヒトに感染するようになったので、「新型インフルエンザ」です。以前から流行が懸念されていた鳥インフルエンザA(H5N1)型は、今のところ、ほとんどヒトからヒトに感染していないので「鳥インフルエンザ」のままです。
新型インフルエンザに対しては、地球上のだれひとり免疫を持っていないため、新型が出現すると大流行が起こります。幸いにも、今回の新型インフルエンザは弱毒性で、多くの人は感染しても軽症で回復しています。ただし、心臓病、糖尿病、ぜんそくなどの基礎疾患のある人は、重症化する可能性が高くなります。また、国内の死者は36人(10月28日現在)に達していますが、そのなかには基礎疾患のない人も含まれており、油断はできません。死亡する可能性のある疾患である限り、感染する人の数が増えれば、死亡者は増えていきます。感染拡大をどこで食い止めるかが非常に重要です。
どんなに感染症が流行しても、それにかかる人とかからない人がいます。それは、その人本人がもともと持っている免疫力の差によるものです。ウイルスが体内に侵入しても、免疫力が強ければ発症を未然に防いだり、重症化しにくいものです。免疫力を強くするためには、免疫細胞をいかに活性化させるかがポイントとなります。そこで、私と菌類薬理研究所所長。元・三重大学医学部助教授・伊藤均先生の共同研究をご紹介します。
昨年10月、国立感染症研究所の長谷川秀樹室長らが、新型インフルエンザワクチンにキノコの一種「メシマコブ」の抽出物を加えることで、ワクチンの効果が高まることを発表しました。長谷川室長らが使用したメシマコブおよび姫まつたけ、カワラタケ、古梅霊芝などのキノコ類に含まれる「β-(1-3)-D-グルカン」の結合を主鎖とする多糖体「β-グルカン」が、抗腫瘍活性、インフルエンザA型ウイルスや日本脳炎ウイルスに対して感染防御活性を示すことを、我々は30年以上前に発表しています(『三重医学』19巻、293~298頁、1976年)
多糖体は次のような作用により、生体防御作用を強化し、インフルエンザを予防すると考えられます。
(1)免疫系のスターターにあたる補体の中枢である第三成分を直接動かして、マクロファージ(血液・肺・肝臓・脾臓・骨髄・腹腔・リンパ系組織などに分布)の活性化を導く。
(2)免疫システムにおける“番人と兵士”の役割をするマクロファージの異物(インフルエンザウイルスなど)貪食活性率を顕著に高め、病原微生物からの感染防御に有効。
(3)インフルエンザウイルス感染下においても、全T細胞、ヘルパーT細胞、ナチュラル・キラー細胞、マクロファージなどの免疫細胞を有意に増加させ、免疫機能の低下を防止。
(4)インターフェロンを誘起し、ウイルスの増殖を抑える。
姫まつたけや古梅霊芝などキノコ類に含まれる多糖体は、新型インフルエンザに対する感染予防効果を持つ21世紀の免疫賦活食品として期待されています。
※詳しくは、『梅家族』2009年12月号(11月中旬発行)に掲載されています。
ぜひお読みください。
2009年7月28日
夏の冷えに梅肉エキス
30度をはるかに超える炎天下の屋外と冷房がきいた部屋の中を、1日に何度も出たり入ったりしていると体がだるくなったり、食欲がなくなったりと、すっかり体調をくずしてしまうことがあります。
とくに女性は、夏の“冷え”に悩まされる方が増えています。夏の冷えは、冷房や冷たい飲み物で体が冷やされて血流が悪くなり、栄養分や熱が、体のすみずみにまでいきわたらなくなることが原因で起こります。手足が冷えるというだけでなく、肌荒れ、肩こり、腰痛、むくみ、めまい、胃腸不良、頭痛など数えきれないほどの体の不調の原因となり、お腹や腰の冷えは子宮や卵巣にもダメージを与えて、婦人科系のトラブルにつながることもあります。夏が終わっても夏の疲れをひきずり、いつまでも体力が回復せずにすっかり体調をくずしてしまうこともあり、冷えは万病の元といえます。
冷えを改善するためには、冷房が強いところでは、首、手首、足首を温めましょう。この部分は体の表面に近いところに動脈が通っているので、ここを温めることで血流がよくなります。スカーフや、ひざかけをいつもご用意されておくといいですね。
食事は体を冷やす生野菜や果物、白砂糖、冷たい飲み物は控えるようにしましょう。体を芯から温める食べ物としては、生姜(しょうが)が大変よろしいです。生姜に含まれるジンゲロールとショウガオールという2つの成分が、体を芯から温めて発汗を促し、血流をよくします。
夏の冷え対策におすすめなのが梅醤番茶です。梅醤番茶の作り方は、すっぱい梅干の種を取って、湯飲みに入れてつぶします。そこに醤油を少々、生姜のおろし汁、番茶を入れ、よく混ぜてできあがりです。とても体が温まります。
さらにおすすめなのが梅肉エキスです。夏の冷え性で悩んでおられるAさんとBさんの2人の方に、梅肉エキスを毎日飲んでいただくという実験をしました。実験を始める前、Aさんは体温と手の温度差が21.7度ありました。Bさんは20.3度ありました。お2人とも見事な冷え性でした。梅肉エキスを1日3g1週間飲み続けた結果、Aさんは手の温度が上がり、体温と手の温度差が9.5度になりました。Bさんも温度差が9.6度になりました。梅肉エキスが血流を改善して、血行不良からくる冷えを改善したわけです。
つらい夏の冷えを上手に乗り切るために、梅肉エキスを1日3g(大豆粒3個分)ずつお飲みください。(イラスト 浅田恵)
2009年7月16日
土用干しのすすめ
今年、2009年は7月19日が「土用の入りの日」です。土用は春夏秋冬の年に4回ありますが、現在では一般に土用といえば「夏の土用」のことを指します。立秋の前の18日間が「夏の土用」で、その初日が“土用の入り”です。
梅仕事をされる方にとって、土用といえば「土用干し」です。
梅干をつくるうえで、土用干しには色々な利点があります。
まず1つめの利点は「梅の保存性が増す」ことです。土用のころは太陽の日差しが強く、お天気も安定しています。夏場の強い太陽熱は“自然の殺菌装置”です。布団や衣類も太陽にあてて細菌やカビの繁殖を防ぎます。梅干をより長く保存するために、真夏の太陽のエネルギーをたくさん吸収させてあげてください。
土用干しの2つめの利点は「風味が増す」ことです。梅の実を太陽にあてますと、塩の“とがり”がとれて、味がまろやかになります。紘斉流の梅干づくりでは「陽干し」を3日、そのあと3晩の「夜干し」をおすすめしています。夜露にあてることで塩の結晶が溶け、実の表面がしっとりして、皮も果肉も柔らかくなります。口当たりのいい、おいしい梅干にするには土用干しは欠かせません。
3つめの利点は「梅干の色がより鮮やかになる」ことです。紫蘇(しそ)漬けの赤は、赤紫蘇の葉でつけた色ですが、梅の実を梅酢から出して干し、夜は梅酢に戻すというふうに、梅酢に入れたり出したりを繰り返していると色はより鮮やかになります。
せっかく手間ひまかけて漬けた梅を「梅漬け」で終わらせるのと、「梅干」にするのとでは値打ちが違います。もうひとがんばり手間をかけて、ぜひ土用干しをなさってください。そして、最高においしいすっぱい梅干に仕上げてください。
さて、土用にもうひとつ欠かせないのが「土用の丑(うし)の日の鰻(うなぎ)」です。
土用の丑の日に鰻を食べるようになったのは、今から約250年前、江戸時代の天才発明家・平賀源内が、あまり繁盛していない鰻屋の主人に、商売繁盛のよいアイデアはないかと相談されて「本日は土用の丑の日 鰻の日」と看板に書いて張り出したことが始まりといわれています。
250年も続く習慣をつくった源内さんのアイデアはたいしたものですね。でも、土用に鰻を食べる習慣が長く続いた本当の理由は、暑さで食欲が落ちて夏バテが始まるこの季節に、鰻を食べることが栄養学的に非常に理にかなっていたからだと思います。
夏場の魚といいますと、どうしても脂っけがなく、栄養価も少なくなっているものが多いですが、鰻は別です。タンパク質も脂肪もたっぷりです。鰻の脂肪には血液中の中性脂肪を減らすEPA、DHAなどの不飽和脂肪酸がたくさん含まれています。ビタミンAも豊富で、なんと、鯖(さば)の約50倍、ビタミンEは12倍もあります。鰻はスタミナ源としてもビタミン源としても夏バテ予防にぴったりの食材です。
最後につけ加えさせていただくと、鰻と梅干は「食い合わせ」で相性が悪いというのは、まったくの迷信です。むしろ脂っこい鰻に胃腸の調子を整えるすっぱい梅干は、相性のよい食べ物同士というべきでしょう。
すっぱい梅干以上におすすめなのが梅肉エキスです。梅肉エキスは胃腸の調子を整えたり、食中毒の予防をしてくれたりと、夏の健康管理に欠かせない食品です。ご家族そろって1日3gの梅肉エキスを召し上がって、厳しい夏を元気にお過ごしください。
2009年7月7日
日本人のカルシウム不足を考える
ある休日、たまたまコンビニに立ち寄る機会があり、驚いたことがありました。 親子4人連れがレジに並んでおられたのですが、お父さんが持っているカゴの中は、カップラーメン、菓子パン、弁当、飲み物、スナック菓子などでいっぱいでした。コンビニの利用目的が「そのとき必要なものを買う」から「日常の買い物をする」と変化していることを実感しました。
とはいえ、コンビニはそう広くない店舗に雑誌や化粧品、肌着まで置いているわけですから、食料に割けるスペースは限られています。最近では、野菜を扱っているコンビニもありますが、やはりコンビニで購入する食材といえば、おにぎりや弁当、パンなどの加工食品、菓子や飲料水が中心になるでしょう。「このご家族の今日の献立はなんだろう。お昼はカップラーメン、夜はコンビニ弁当、明日の朝は菓子パンかも知れないな」などと、思わず勝手な想像をしてしまいました。
こういう光景を目にするたびに私が心配しますのは、子どもの頃から加工食品に偏った食生活を送っていて、子どもたちがどう成長していくかです。加工食品に偏った食生活を続けていますと、動物性食品の摂取量が多くなり食物繊維が不足して、動脈硬化や高血圧などの生活習慣病を起こしやすくなります。
さらに、加工食品に使用されている合成食品添加物が問題です。たとえば、ハムやソーセージなどの加工食品には合成食品添加物のリン酸塩が使われています。カルシウムが腸管から効率よく吸収されるためには、リンとカルシウムの摂取比率は「1対1」から「1対2」がベストといわれています。しかし、加工食品を頻繁に食べると、リンが過剰摂取となり、カルシウムの吸収率が低下することがわかっています。
飽食の時代といわれて久しいですが、日本人のカルシウム不足は深刻です。先月6月15日に兵庫県が発表した「食生活実態調査」によりますと、15~19歳男性の1日のカルシウム摂取量の平均値は532mg、同じく女性は306mgでした。厚生労働省が策定している「食事摂取基準2010年」におけるカルシウムの摂取推奨量は、15~17歳の男性が797mg、女性が665mgです。男性は67%、女性は46%しかカルシウムをとっていないことになります。
骨量は20歳代がピークで、年齢とともに減少します。高齢になって骨粗しょう症にならないためには、預金を積み立てるのと同様に、若い時からこつこつと骨の中にカルシウムを貯めておくことが大切です。にもかかわらず、日本人は食事からとるカルシウム量が足りないうえに、せっかくとったカルシウムもうまく吸収できないという食生活を送っています。
さらに、最近は「すぐにキレる子ども」「根気のない子ども」の増加が問題になっていますが、これもカルシウム不足が大きく影響しています。血液中のカルシウム量を調節する働きは副甲状腺ホルモンが関係しており、カルシウムが不足した状態が続きますと、副甲状腺ホルモンの働きが乱れます。その乱れが神経細胞に及び、神経が興奮してイライラが起こりやすくなるといわれています。
カルシウムを上手にとるための基本は、食事はなるべく手作りを心がけて、バランスのよい食事をすることです。骨ごと食べることのできる小魚、大豆や大豆製品、小松菜や春菊などの緑黄色野菜、ひじきやコンブなどの海藻類を積極的に食べましょう。
梅肉エキスもおすすめです。梅肉エキスは成分の50%近くがクエン酸です。クエン酸にはカルシウムの吸収を促す働きがあります。私が三重大学医学部の伊藤均先生にお願いした実験では、梅肉エキスがカルシウムの吸収率を30%もアップさせることが確かめられています。 ご家族全員で、食事にも気をつけて、梅肉エキスを1日3g召し上がってください。
2009年6月12日
新型インフルエンザ騒動を教訓に
私が暮らしております大阪では、一時期、電車に乗っている方の7~8割がマスクを着用しておられました。新型インフルエンザの感染者が多数出た高校では、先生や生徒がタクシーの乗車を拒否されたり、インターネット上の誹謗中傷の書き込みに、大変悩まされたという話も聞いています。宿泊施設ではキャンセルが相次ぎ、繁華街もずいぶんガランとしておりました。それも、つい2週間ほど前のことですが、今では、電車でマスクをしている方は、ほとんど見かけませんし、街は活気を取り戻しています。感染者が新たに確認されたという報道があっても、人々はそれにあまり反応しなくなったように思います。まさに、熱しやすく、冷めやすい日本人の特性が、現れているなという感じがいたします。あの水際での検疫はパフォーマンスに過ぎないなどという、厚生労働省への批判も噴出し始めていました。
折しも、12日未明、世界保健機関(WHO)は新型インフルエンザの警戒度を現行の「フェーズ5」から、世界的大流行(パンデミック)を意味する「フェーズ6」へ引き上げることを発表しました。インフルエンザパンデミック発生は1968年の香港風邪以来41年ぶりになります。
このニュースを聞いて、やはり外出時はマスクをしたほうがよいだろうかとお悩みの方も多いのではないでしょうか。幸い今回の新型インフルエンザの毒性は弱く、感染してもほとんどの場合が軽症で、ほどなく回復に向かうようです。ですが、これがもし、強毒性の新型インフルエンザの流行であったら、パニックはこの程度ではすまなかったでしょう。
いずれにしましても、今回、私たちが学んだことは、新型インフルエンザは、あるとき突然出現し、世界のどこかで出現すれば、それは必ず日本にも入ってくるということ。そして、非常事態に際して正しい情報を得、冷静に判断し行動することが、どれほど難しいかということです。秋に襲来するといわれている第2波では、新型インフルエンザは、毒性を強めているという予測があります。かねてより恐れられている強毒性H5N1鳥インフルエンザの脅威が去ったわけでもありません。私たちは今回の一連の騒動を教訓に、気持ちも新たに「備えよ常にの心構え」を持つことが大切でしょう。
日本人は古来より疫病(感染症)が流行るたびに梅肉エキスの恩恵を受けてきました。「備えよ常にの心構え」で、梅パワーのつまった梅肉エキスを1日3g飲むことを毎日の習慣になさっていただきたいと思います。
2009年6月1日
秋には“新型インフル”第2波の恐れ! あなたを守るのはあなた自身の免疫力です
5月15日、国際空港などでの検疫以外で新型インフルエンザの国内初感染が確認され、兵庫県や大阪府などの学校が休校措置をとるなど、市民生活への影響が広がりました。電車のなかや公共施設、オフィスではマスクを着用する人が増え、街の薬局ではマスクの品切れが起こりました。
幸い今回の新型インフルエンザは弱毒生で、仮に感染しても重篤化することは少ないといわれています。しかし、インフルエンザウイルスには、ウイルスの型が絶え間なく変異を続けるという特徴があります。秋には流行第2波の襲来が懸念されています。そのとき、この新型ウイルスがどのような感染力や毒性を獲得しているかは、だれにも予測がつきません。
ワクチンの製造には半年から1年が必要であるうえ、国内のワクチン製造能力は、年間最大2,800万人分と限られており、“季節性”と“新型”両方のインフルエンザワクチンを十分に確保することは不可能です。また、そのワクチンがどこまで有効であるかも未知数です。これらを考えると、新型インフルエンザを予防するために、頼りになるのは自分自身の免疫力しかありません。自分自身の持つ免疫力を高めておくことが、新型インフルエンザから身を守るもっとも有効な手段です。

免疫力をアップするためには、免疫細胞マクロファージの数を増やし、それぞれを元気にすることが大切です。マクロファージというのは免疫の要ともいわれる細胞で、体に入ってきたウイルスや細菌をパクパク食べて、体から病原菌を排除することから貪食細胞とも呼ばれています。マクロファージの数が増え、活性化すれば免疫力はアップします。
新型インフルエンザ予防のために、手洗い、うがい、マスクの着用を実行してください。そして、梅のパワーがつまった梅肉エキスを1日3gお飲みください。
あなたを守るのは、あなた自身の免疫力です。





