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結石を予防しよう

日本人で尿路結石にかかる人は、40年前に比べて約3倍に増加しています。現在、男性は7人に1人、女性では15人に1人が、一生に1度は尿路結石になるといわれています。

尿路結石とは

「尿路結石」は、おもに腎臓(じんぞう)で石がつくられ、その石が膀胱(ぼうこう)、尿管、尿道といった尿路にひっかかって、「七転八倒するような」「この世のものとは思えない」といわれるほどの激痛が起こる病気です。

カルシウム結石が全体の80%

尿路結石は、石の成分によって数種類に分類されていますが、シュウ酸とカルシウムがくっついてできる「シュウ酸カルシウム結石」が、日本人の結石のほとんどを占めています。シュウ酸というのは多くの食べ物に含まれ、人間の体には不要なものです。そのため、本来は腸の中でカルシウムと結びついて、便に混ざって排泄されます。

食の欧米化が原因

戦後、日本人は肉類や乳製品を多くとるようになりましたが、肉類や乳製品に多く含まれる動物性脂肪は体内で分解されて脂肪酸になります。脂肪酸にはシュウ酸以上にカルシウムと結びつきやすい性質があります。そのため動物性食品をたくさん食べると、腸の中でカルシウムは脂肪酸とばかり結びついてしまい、シュウ酸は行き場を失います。そのシュウ酸が腸から腎臓へと移動して、尿中でカルシウムとくっついて、結石をつくるようになります。
また、動物性タンパク質が多いと、体が酸性側に傾きます。それをアルカリ性側に戻すために、骨からカルシウムがどんどん溶け出して血液に流れ込みます。カルシウムは尿にも流れ込むため、結果として、尿中のカルシウム濃度が高くなり結石ができやすくなります。

5年以内で50%の再発率

尿路結石は再発がたいへん多い病気で、尿路結石の治療後、3年間のうちの再発率は30%、5年間のうちでは50%近くにもなります。再発防止のためには、痛みが消えたあとも食事や生活習慣に気をつけることが大切です。

結石の予防方法

肉類・乳製品をひかえる

食事は、肉類や卵、牛乳やバター、チーズなどの乳製品といった動物性脂肪を多く含むものはなるべく少なくし、旬の野菜や根菜、豆類、海藻、魚を中心に、和食を食べるようにするといいでしょう。主食は、栄養バランスのよい玄米がおすすめです。

シュウ酸を減らす工夫をする

シュウ酸はさまざまな食べ物に含まれています。しかし、気にしすぎると、偏った食生活になりかねませんから、調理方法でシュウ酸を減らす工夫をすることのほうが大切です。たとえば、シュウ酸の含有量が多いほうれん草でも、ゆでておひたしにすると、シュウ酸の70〜80%が湯に溶け出し、シュウ酸の取取を量減らすことができます。おひたしにかつお節やちりめんじゃこなどを添えると、カルシウムが同時にとれて、シュウ酸が便に混ざって排泄されやすくなります。

白砂糖をひかえる

動物性食品と同じように、白砂糖をとりすぎると体が酸性に傾き、それを中和するために、骨のカルシウムが溶け出します。しかも、白砂糖は体内でエネルギーに換わるとき、シュウ酸をつくりますから、白砂糖をたくさんとると、結石ができやすい体質になります。
ケーキや市販のお菓子はもちろん、清涼飲料水などにも大量の白砂糖が使われています。白砂糖の1日の摂取量は、体重1kgに対し1g以下を目安にしてください。

水をたくさん飲む

水分をたくさんとって尿を薄めると結石ができにくくなります。また、尿の量が多いと、直径約5㎜以下の小さな結石は、ほとんどが尿といっしょに自然に排泄されます。水分補給には水が適しています。水は1日に約1.5〜2ℓ目安に、何回にも分けて飲むようにしましょう。

夕食は早めにすませる

「結石は夜つくられる」といわれます。食事に含まれる物質が、胃腸を通過して尿に移動するのは食後2〜4時間ですので、夕食後すぐに眠ってしまうと、就寝中、尿中に結石の原因となる物質がたまります。そのうえ、睡眠中は水分の補給ができませんので、尿の濃度が高まって、ますます結石ができやすくなります。結石予防のためには、少なくとも就寝の2時間前までには夕食をすませましょう。

梅肉エキスを飲む

梅肉エキスは、成分の40%以上がクエン酸です。クエン酸には、尿中のカルシウム濃度を低下させ、尿を結石ができにくい状態にする働きのあることがわかっています。
1日3gの梅肉エキスを召し上がって、尿路結石の予防にお役立てください。
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